10/08/18 ’10北海道ツーリング5日目

8/18(水)晴れ 白糠-二股-本別-足寄 88km ルート図 ウェブアルバム (文:高森千穂)
 今日もよい天気で、朝早くから強い日射しと青空が広がり暑い。
 今日は海を離れて、また内陸部に戻る。釧勝峠越えがメインである。本別まで65キロ弱、国道ではあるが町らしい町もないので、水2リットルと昼食のおにぎり・パンをセイコーマートで買って出発した。
 出かけるときも、宿んのシーズー犬に見送られた。ついついかわいくて、なでたりしてかまいたくなってしまう。ちなみに、一匹だと思っていたシーズーは、二匹いたことが判明した。
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 北海道の小学校は今日が始業式のようで、学校へ向かう小学生たちが見られた。けれども、こんなに暑ければ、もう少し夏休みが必要なのではないか。
 白糠から茶路の集落にむかって、国道392号をまっすぐ北上する。ここは、旧白糠線とも並行している。国鉄白糠線は、国鉄再建法案の先陣を切って、昭和58年に廃止された。なので、乗ったことはないし、かれこれ30年近くも前のことなので、もうなにも残っていないだろうと思っていた。



 ところが、茶路の集落近くの国道脇に、鉄橋を発見。とてもきれいに残っている。この後も、茶路川にかかる鉄橋や路床はほぼ残っていた。
 だが、集落はどこも著しく過疎かが進んでいるようで、国道脇には廃屋が目立つ。鉄道が廃止された頃には、すでに過疎になっていたのかもしれない。茶路の集落を過ぎるとそれが顕著。現役よりも廃屋の方が多いぐらいだ。
 住民に熱望された作られたという白糠線。車の少なかった昔のことを考えると、「鉄道ぐらいしか移動手段がなかった」ということだろう。鉄道は、時代の流れとして廃止は仕方なかったのだと納得せざるを得ない光景だった。



 茶路の集落を越えると「鍛高」という地名が目についた。最近はやりの焼酎「鍛高譚」と関係あるのかな? おととい、池田のレストランでも「鍛高譚」を見かけたし……けれども、こんなところで焼酎作っているようには見えないし……などと思いながら走っていたが、帰宅後調べたところ、「鍛高譚」は白糠町鍛高特産のシソを使った焼酎だったことが判明。やはり思ったとおりの「鍛高」だったのだ。ただし、私は焼酎は飲まないので、どういう味かわからないのだが……。



 上茶路には上茶路駅の遺構があるとのことで、草ボウボウの「道道665号上茶路上茶路停車場線」を進んでいくと、草に覆われた広場に行き着いた。木々の間をのぞくと、確かにプラットホームが見えた。くずれそうなホームに屋根、駅名標があったので、かろうじてそこが「駅であった」ことがわかるが、なんだか「ジャングルの中の遺跡」のようで、自然に回帰するのは、もはや時間の問題のような気がした。駅周辺の家もほとんど廃屋、集落として機能していないように見えた。



 上茶路をすぎるとますます寂しくなり、白糠町最後の集落、二股へ。白糠線の終点「北進駅」があったところだ。「北進(もっと北へ進むぞ!)」という名前がもの悲しいが、そもそも現役であったときですら、まわりにはなにもないことで有名だった駅。駅の痕跡すらなかった。一軒、商店があったようだが、閉店してから相当な月日がたっているようだった。
 ここまで白糠市街から30キロ。白糠市街で2リットルの水を用意したが、すでに二人で1リットル飲んでいる。自動販売機があるかな、と期待したが、そんなものはなかった。ソフトバンクの携帯も「圏外」だった。バス停で昼食第1弾としておにぎりを食べた。



 ここからは峠越え、標高500メートルまで集落もなにもないところを越えねばならない。水を大切にしながら進むことにした。
 内陸部はとにかく暑い。日射しが強い。北海道は涼しいというのはうそだ、と思いつつ進む。ただ、左車線は木陰が多く、ひんやりとしていたのが幸いだった。
 国道392号は、交通量は少ないが、平日のため大型トラックが多いので結構こわい。ただ、ぽかーんと車の通りがあいてしまう時間が多く、走るにはとても気持ちのいい道だった。
 途中、道路工事のおじさんたちに「昨日もあったね」と声をかけられた。どこで会ったのかこちらにはわからないが、向こうにすれば奇異な存在なのだろう。なんだかうれしかった。
 峠が近付くにつれ、周囲は高原の様相となり、蝶が群れ飛んでいる。まだまだ上らねば、釧勝峠は490メートルとツーリングマップルにはのっていたし……と思っていたのだが、町境のトンネル前では400メートルしかなかった。「??」と思いながら、トンネルを抜けて浦幌町に入る。どうやら、ツーリングマップルには旧道の標高が載っていたらしい。ありがたくもあるが、いくぶん拍子抜けでもあった。



 ここで昼食第二弾。しかし、本別の町まではまだ18キロある。下り基調とは、いえまだまだ遠い。水筒の残りは、この時点で一人200CC程度。途中に自販機があることを願いながら走る。
 が、しかし、町らしい町はもちろんなく、期待した自販機もなく、暑さはさらに厳しくなり、体からは水分が抜け……かなり危険な状態に陥る。道東道ICに期待したがやはりなにもなく、熱中症におびえながら走ることになった。本別の町まであと3キロというところで最後の水を飲みほし、そこからまもなく、本別の町が見えた時は、心の底からほっとした。60キロ近く、結局、店もなければ自販機もなかった。本別のセイコーマートが天国のように見えた。。。



 セイコーマートで、お酢のジュースや冷たいコーンスープ、お茶で水分補給。生き返った。ここから1キロちょっとで道の駅。旧池北線(国鉄廃止後は、第三セクター・北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線となったが、結局、4年前に廃止された)本別駅跡だ。スタンプを押し、マグネットを買い、ゆっくりと休んだ。



 今日の宿・足寄まではあと15キロ。じりじりと暑い昼下がりの日を浴びながら、だらだらと走る。国道392号+274号重複区間は、結構な交通量。大型トラックも多いし、高速をおりてきた車も合流し、あまり走りやすい道とはいえない。足寄温泉を過ぎると市街が近づき、道の駅「あしょろ銀河ホール21」、旧足寄駅に到着。池北線は、旧駅を道の駅としているようだ。



 足寄は松山千春の故郷なので、道の駅の2階は、松山千春ミュージアム(無料)となっていた。足寄は、20年以上前、鉄道で通り過ぎただけだったので、初めて訪れる気分の町だ。
 エネルギー切れ気味だったので、道の駅でソフトクリームを食べて力をつけ、町中をぐるぐる探索し、松山千春の生家などを見て、16時前に今日の宿「にいつ旅館」に到着。道路工事など、お仕事の人のための宿だ。素泊まり3500円ととてもリーズナブル。
 お風呂に入り、洗濯をして、17時過ぎに夕食に出かける。ライダーに人気の「大阪屋食堂」へジンギスカンを食べに行った。食堂には、続々とライダーがやってくる。ここでジンギスカンを食べると、中の部屋で泊まることができるらしい。ライダー間では有名な情報のようだ。ジンギスカンは安くて美味だった。羊肉と白菜をみそ味で鉄鍋で炒め、仕上げにご飯を混ぜてチャーハン風に食べるのがツウらしい。



 18時には夕食もおわり、ポメラで簡単に日記をつけ、今日もまったりと早寝であった。
 明日はナイタイ高原! ずっと行きたかった地だけにワクワクだ。

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