09/08/10 ’09道東ツーリング3日目

08/10(月) 霧多布→花咲→根室(北太平洋シーサイドライン) 88km ルート図
曇りのち晴れ 沿岸部は濃い霧
(文:千穂 補足:呼人)
朝六時に起床。朝食は七時半なので、食事の前に霧多布岬へ行く。
早朝のため、濃い霧がでていて前がよく見えない。灯台からはひっきりなしに「ボーーーー」という警笛が聞こえる。
灯台への道には鳥の死骸が散見された。狐におそわれたものと思われるが、なんとなく気味が悪かった。霧の先に見える海は荒れ気味で、うねる波の間で漁船が操業中だった。昆布漁だろうか。
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朝食はパン食(今回の旅で、唯一の洋朝食だった)。手製のジャムがおいしい。ハマナスの実、ハマナスの花びら、クコの実のジャムで、特に花びらジャムがおいしかった。
8時過ぎに宿を出発する。うっすらと日も射しているが、相変わらず海からの霧が濃い。霧多布大橋を渡り、すぐに右折して、砂浜をバイクで走れるという「なぎさのドライブウェイ」へ寄り道する。それほど砂はしまっていなく、自転車だとちょっと走りづらい。能登の千里浜の方がずっと走りやすかった。

霧多布の原野は花が美しい。原野の花を眺めながら走り、榊町で道道123号線を離れて海辺の道道142号「岬と花の霧街道」に入るといきなり景色が寂しくなる。
海に近ければ近いほど濃い霧がたちこめる。断崖絶壁の沿岸部を離れ山の中に入ると霧が晴れ、明るくなる。しかし山の中は眺望もなくひたすら森の中を走るイメージ。しかも細かいアップダウンが続き結構きつい。

ポロト集落そばの幌戸沼と周囲の原野はミニ釧路湿原で、本家よりもこちらの方が緑が濃く美しかった。

道路標識に現れる地名は恵茶人(えさしと)、仙鳳趾(せんぽうじ)、貰人(もうらいと)など難読地名も多い。

さらに先の湿原の恵茶人沼に馬が放牧されていたが、霧がたちこめていて幻想的な雰囲気となりかえって美しく見えた。けれども基本は、森の中の変化のない退屈な道だ。

浜中町と根室市の境もなにもない原野だった。浜中町はあまり観光に力を入れていない印象を受けた。観光に期待しなくても漁業で生きていけるのか、そもそも観光客が少なすぎて期待していないのか。

道は北に向きを変え内陸に入っていくと、まもなく標高80メートルの初田牛駅に着く。原野と防風林だけが広がる中にホームと小さな待合所だけがあるだけで他には全くなにもなかった。駅裏のせいもあるのだろうか、駅表もあまり変わらない雰囲気だ。

初田牛駅前からしばらくはアップダウンはなく、フラットでまっすぐな道が続く。走りやすかったので、ここで時間をかせごうとガンガンと走り続ける。
続く別当賀駅前には多少集落もあり、かつては小中学校もあったようだ。(今は廃校で休憩所になっていた)

落石まではまた少しアップダウンがあって、根室本線とぶつかる。ここから駅方面と反対側、落石港へ向かって下っていった。また濃い霧の中で岬の先端を見ることができない。
落石の街を抜け、港まで降りると一軒の食堂が営業中。霧多布以来、久しぶりに見る「店」。セイコーマートすらなかったので、この店がなかったら、なにも食べることができなかった。感謝。
ふつうのラーメンとチャーシュー麺を注文。100円違いのチャーシュー麺は3枚も多くのっていてお得。映画かTVドラマに使われた食堂のようで、藤田まことのサインが飾られていた。仕事の途中の昼食のような人が、車で次々と訪れていた。
昼食後、港からは海側の道を通って道道142号に戻り、落石駅に寄って先へ進む。

昆布を干している家が目立つが浜中に比べて規模が大きい。浜松海岸には大きな風車がならび、駐車スペースがあって、トイレが完備されていた。
14時過ぎ、ようやく霧も切れはじめ、太陽も顔をのぞかせじりじりと暑くなる。根室本線に沿っているので、駅が見えると写真撮影。昆布盛はさびしい駅。学校が休みの日は、朝10時半の電車が始発となる。もはや「高校生列車」と化しているようだ。

長節湖とオホーツク海に繋がっている温根沼の間の尾根道を越える、大きな牧場が目立ち始める。次の西和田駅も貨車駅だったが、「駅近くに中型の熊がでました」との張り紙があった。プラットホームの土には、人間の足跡ではなく、鹿と思われる足跡が多数あって、「うーむ」という感じ。
西和田駅からは道道142号を左折して新しい道道780号を通って花咲港と車石を見に行く。

花咲港は花咲ガニで有名な港。とてもとても大きい。港のはずれには花咲ガニの店が開いていて、ライダーが数名物色中だった。
名所の車石(花咲灯台)についた頃にはすっかりよい天気になっていた。霧もかなりはれていて海面が見える。目玉の車石よりも、岩に砕ける波の方が迫力だった。
車石近くにセイコーマートがあった。霧多布以来のセイコーマートだ。こんなに長距離、セイコーマートがないのはかなり僻地ということ。かなり暑かったのでアイスキャンデーで生き返る。

まもなく根室市街なので車が増え始める。まっすぐに根室市街へは行かず、東根室駅へ寄って、日本最東端の碑を撮影した。この地に来るのは23年ぶり。根室市の郊外として、以前よりも拓けている気がした。すぐに根室駅につき、根室本線のレールの終端を撮影。それから、今日の宿、駅前のあづま旅館へ到着。

宿は夕食がついていなかったので、入浴後、繁華街へ繰り出し、居酒屋でサンマの刺身や根室さんまロール寿司をいただく。東京の店のようなおしゃれな店だったが、サンマのおいしさは本物で、東京では決して味わえないものだった。特にサンマロールはめっちゃめちゃおいしかった。食べることができてよかった。
この日の夜は、ねむろ金比羅神社例大祭が行われており、にぎやかなパフォーマンスが繰り広げられていた。

「あづま旅館」一泊朝食6500円
根室は競争が少ないようで、全般的に宿代がとても高いです。
根室には、以前は「根室玉屋YH」という伝説のYHがあったんですが。噂どおり、朝ごはんは、メロンパンと牛乳だけ(それが枕元に置かれている!)でした。

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